コロナ感染症の状況もやっと出口が見えてきた状況の中、秋田県ラグビーにとって、たいへん喜ばしいことがありました。秋田県出身の土田雅人氏が日本ラグビーフットボール協会会長に就任されたことです。秋田工業高校、同志社大学、サントリーで選手として活躍され、監督としても素晴らしい実績を残された土田雅人氏の会長就任は秋田の誇りです。今まで選手として、監督として、経済人として培った力を存分に発揮され、日本ラグビーの飛躍を大いに期待するものであります。
さて、全国高校ラグビー花園大会では秋田工業高校が善戦し、惜しくも東福岡高校に敗れはしましたが、久々に3回戦に勝ち進み、多くの県民に元気と勇気を与えてくれました。この実績が多くの子供たちに、ラグビーをやろうと思わせる、一番の力になります。これからも高校ラグビーの一層の強化を進めてまいります。
さらに、トップチームの秋田ノーザンブレッツは、トップイーストAリーグに昇格し、参戦しましたが、残念ながら勝利することができませんでした。あと一歩という好試合はあったものの、厳しい結果になりました。今シーズンはリーグワンの新体制も見えてきて、リーグワン参入の大事なシーズンとなります。チーム強化はもちろんですが、選手、スタッフ一丸となって、この二度とないチャンス活かし、挑戦していく覚悟です。引き続き、皆様の熱い応援をお願いいたします。
そして、昨年設立しました、「秋田県ラグビーフットボール振興会」は、たくさんの皆さんからご協賛いただき、順調にスタートしております。新年度は中期計画を作成し、まず第一番に、ラグビー人口のすそ野を拡げる活動を最優先に、指導者の育成強化を一歩一歩着実に進めてまいりたいと考えております。
秋田には残さなければならない大事な財産がいくつかあります。その中の一つが「ラグビー王国秋田」の復活であります。厳しい道のりでありますが、いま行動しなければ、いつまでも実現できない夢に終わります。関係者のお力はもちろんですが、秋田県民の総意として積極的に活動して参りたいと思っております。引き続き振興会会員の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
今年は、ラグビーワールドカップが開催される年です。日本代表チームの活躍で大いに盛り上がり、競技人口とラグビーファンの拡大につながるよう期待しております。 今年度も、秋田県民の力を合わせて進んで行きましょう。
(2023年5月)
秋田県ラグビーフットボール協会
会長 三浦廣巳